農業技術

農業技術について

 農業技術はその地域の自然環境と経営的な立地条件に影響され進歩してきました。日本のような複雑な自然環境では、多種多様の農業技術が生み出され用いられました。

 この「農業技術」のページでは、やまひこ農園で行っている技術だけでなく、一般的な農業技術についても紹介していきます。

 

 化成肥肥料についての資料をまとめたページはこちら

 


品種改良

 日本の農業の進歩に一番貢献した技術こそが品種改良といっても過言ではありません。農業技術自体は品種改良と耕種技術(栽培技術といってもよいでしょう)が車輪の両輪のようになって進化していきますが、耕種技術の進歩に比べ品種改良は、新品種作出まで時間がかかる上に、地域的に適・不適があり実地に用いられるまでには10年以上の歳月を必要とします。そして新品種が誕生すると、耕種技術のその新品種の特性を反映して改良されていきます。

 日本で最初に科学的育種法を用いられて作出された品種は、水稲「陸羽132号」です。開発は明治末期にはじまり大正10年に完成しました。農林省指定試験事業(水稲)は、この陸羽132号の開発を参考にされ、より大規模に行われたものであります。


土壌・施肥

 一般的に多くの農家が関心を持つ技術が、土壌改良と施肥技術です。栽培管理と異なり難しい知識や観察を要しない誤認して、気軽に施肥技術を考え易いところがあります。

 土壌改良とは、その土地の土壌を目的とする作物が生育しやすい状態にするために行われます。水分を好む作物やその反対で酸素を好む作物など種類・品種により様々です。適地を選んで作物を栽培することは基本ですが、よりその作物の好む状態に近づけるために、客土・堆肥の施用・深耕・明渠・暗渠などが行われます。

 施肥技術は、その作物が必要とする時期に必要とするだけの肥料成分量を与える方法であります。有機質肥料、無機質肥料の違いはあまり関係ありません。その植物の生長に合わせた施肥の時期と量が関係します。

 戦時中・直後の肥料資材が不足していた時に、施肥技術に関する論争が盛んにおこなわれました。

 肥料の種類についても、有機質肥料では、植物質の菜種粕、大豆粕、動物質の魚粕、骨粉など。化成肥料では、硫安、尿素、リン酸アンモニウム、過リン酸石灰、熔成燐肥、塩化カリウムなど、やまひこ農園で使用したことのある資材を中心に紹介します。

栽培管理

作物の管理技術は、その植物の生理に基づいてよりよい品質で収量を上げる方法を指します。トマト・スイカなどの仕立て方や誘引法、ミカン・梅などの果樹類では剪定法や摘果などが挙げられます。
 生育期間が長い作物ほど難しくなってきます。一般的にわかりにくく難しいと敬遠されがちな技術ですが、その作物の品種特性を生かすために重要な技術であります。
 植物の観察を伴わないマニュアルそのままの機械的な管理法は、作物の生長に悪影響を与えることもあります。

病害虫対策

 病害・害虫害共に環境の影響を強く受けます。これは、高温を好む菌・害虫、低温を好む菌・害虫により発生する時期が変わってきます。そして植物自体も適した環境では強健に育ちますが、不適な環境では病害虫に対して抵抗力が弱くなります。そして何より、農作物として高品質でかつ多くの収穫物を期待するために施肥を行うことが病害虫の害を大きくしていることがあります。自然環境とは異なる農耕の宿命であります。

 効率的な害虫の防除法と病害虫の耕種的防除について紹介します。