静岡市小坂の百姓が考える野菜・果樹栽培の最近のブログ記事

 時々栽培法について問い合わせのある「オカワカメ」です。

 オカワカメは写真で見ると非常に威勢が強くて生長力がある植物と見えますが、実際栽培してみるとそれほどではありません。栽培を始めて2年目、3年目と経過するとかなり強靭な生長力を見せてくれますが、初年度はそこそこです。

 これはオカワカメが悪いのではなく、栽培法が悪いのではなく、多年生の植物はすべてそうです。株(地下部)がしっかりしてこないと地上部の生長がわるいのです。一年生作物よりも多年生の作物の方が根張りは上です。多年生の植物を一年生植物と同じように見ること自体が間違いです

オカワカメの根.15.02.10.

 以前撮影したオカワカメの株の写真です。この時点で5年ほど経過しています。地面からの盛り上がりがすごいです。うまく写真が取れませんでしたが、かなりの高さです。根の力を感じます。これが一年生植物にはない多年生植物の特徴です

施肥の後は耕作。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 肥をまいたら耕作です。

 私は耕作が農作業の中で一番好きです。耕作をやらせてみればその人がどのくらいの練度であるかもわかります。百姓=耕すそのものです。

 私の一番好きな作家「山本周五郎」さんの小説によくでてきます。武家ものと同じく百姓ものも実感がわいて面白く読んでおります。

 現在は農産物の価値が相対的に低下してきたのであまり手間をかけてはいられませんが、できる範囲で行っております

耕作.15.03.28.

 耕作と一口に言いますが、労力と時間がかかります。人によっては肥を散布してトラクター(耕耘機)でうなってから畝立てすれば手間がいらないと考える方もいます。もう一段省力化として耕運してからトラクターのアタッチメントを変えて畝立てとマルチ張を一度に行えるようにしてすぐに定植できるようにする方もいます。

 私の場合は、面積によって作業を変えていきます。5反歩くらいから耕耘機の使用を考えます。1町歩を超えるくらいから畝立てとマルチ張を機械化することを考えます。それまでは人力で問題ありません

畑の耕作!!!

| コメント(0) | トラックバック(0)

 暖かな春の日が続いております。

 苗のほうも順調なので、露地畑のほうも各種野菜の定植準備で大忙しです。

 畦を立ててあるところはそれほど手を入れませんが、ハウス隣の露地畑の隅に一箇所整地していない所があるのでそこを耕作しました。

 よく耕運と言う言葉が使われますが、私が年寄りから教えられた言葉は「耕作」です。土を耕し草を抜き、石やゴミを除く作業のことを指します。多分どちらでもよいのでしょうが私はおなじみの言葉「耕作」を使用します。

 私の一番好きな農作業が「耕作」です。(レタスを作っているとなかなかこの耕作の時間が取れないので辛い・・・・)

 どんな人間でも「耕作」をさせてみると、かなりの部分人間性が反映してくるので面白いです。特に農学部の学生に適正があるかないかの判断にも利用できます。(耕作が嫌いな人間に農学は無理)

 さて、こちらがその場所です

畑作り.14.04.24.

 昨年堆肥を入れてユンボで耕しました。

 私が行った作業なので・・・・当然ですが凹凸があります。

 平らではありません。

 まだ石が残っています。

 草が生えてきています。

 つまり、私が人力で行う要素が揃っています。

 或る意味うれしい所です

 ステックセニョールの収穫を行っておりますが、管理も当然ながら行います。

 だいたいこの季節はステックセニョールには害虫の被害がほとんどないので、剪定と追肥がもっぱらです。

 ステックセニョールの剪定は教本にもサカタさんのカタログにも書いてありません。私が勝手に行っている方法です。また紹介します。

 今回は追肥です。

 こちらが液肥の中間希釈液です。

追肥.14.02.07.

 内容は、尿素、燐安、塩加です。

 赤い色は赤塩加に含まれる不純物の鉄分の色です。

 粉をそのままタンクに入れるとよく混ざらないので、一度バケツなどでよく混ぜてからタンクに入れます。

元肥に尿素を散布!!!

| コメント(0) | トラックバック(0)

 静岡も寒くなってきました。

 冬です。

 既にハウス内もバジルなどは二重被覆をおこなっています。

 耐寒性のある野菜は二重被膜を行いません。その代りに透明マルチを使用して地温を上げます。

 元肥には尿素を使用します。

 こちらです。

尿素.13.11.20.

 尿素は有機物でありますが、化学肥料であります。

 昔は配合肥料に尿素を混ぜると有機分にカウントされました。もちろん今は違います。

 尿素は、化粧品にも保湿剤として使用されています。

 人体には安全です。自然にもやさしい肥料です。ついでに窒素成分が46%で20kg約1500円と家計にもやさしい肥料であります。

 

 さて、なぜこの時期に尿素を元肥に使用するのか?

 現在、ロメインレタス、ルッコラ、ビート、オカワカメ・・・とハーブを少々出荷しております。(トマトも出荷できそうですが・・・・暇が)

 もう少しで、焼肉を包んで食べると美味しいリーフレタス(島チシャ)が出荷できそうです。

 そのような状況下生育を一段と早めようというだけでなく、野菜の食味向上の為追肥を行います。

 配合肥料や粒状の化成肥料をバラバラまくわけではありません。自作の有機液肥と尿素、塩加を混合し希釈して土壌潅注します。(葉面散布程度の量ではありません!)

 このような感じで行います。

土壌潅注.13.06.08.

 消毒用の筒先(墳口は取ります)で1本1本潅注するのは手間がかかりますが、このやり方のほうが合理的です。(写真の野菜はステックセニョールです)

 ポンプで上から潅水するようにかけても良いのですが、通路の草が元気よく生長してしまいます。(あいつら肥料を吸収すると急激に生長します)。無駄が多いのでこの方法です。

 葉面散布と比べると比較にならないくらい量を多く与えられます。(葉にかかっても薬害が出ないように調整してあります)。簡単です。

 調合の様子を紹介します。

 やまひこ農園で栽培しておりますレタスは2種類、このロメインレタスとリーフレタスの「島チシャ」であります。

 スーパーでおなじみの「サニーレタス」をなぜ作らないのかといわれると・・・・どこにでも手に入るレタスでは作る意味がありません。(産地には適いません)

 また、レストランのシェフよりご贔屓いただきましたので、特にロメインレタスを主として葉物野菜を栽培しております。

 こちらがやまひこ農園のロメインレタスです。

サラダセットのロメインレタス.13.05.29.

 半結球させずにできるだけ1枚1枚の葉に光が当たるように栽培しました。

 播種より圃場による生育まで紹介していきます。

 やまひこ農園で栽培されておりますトマト・ミニトマトの栽培経験より、家庭菜園(露地栽培)に応用できるような知見を集めました。

 こちらがトマト・ミニトマト栽培法の(序)です。

トマト・ミニトマト栽培法一考。(序)

 

 写真は露地栽培の「世界一」トマトです。

露地栽培世界一トマト.11.06.28.

 どうです?

 葉がきれいでしょう。葉カビが全然出ません。(雑草が邪魔ですが・・・黒マルチで防げます)

 トマト・ミニトマト栽培の土壌管理についてはこちらです。

 トマト・ミニトマト栽培法一考。(土壌管理)

 トマトは乾燥を好む植物ですが乾燥させすぎると・・・・収量も上がらず、せっかく実がなっても裂果する危険があります。

 プランター栽培でなければ、できるだけトマトの自根を広く伸ばしてトマト自体の力で水分を集めさせる方法が合理的であります。

 また、日本には梅雨があります。1晩雨が降り続けば・・・・土質にもよりますがほとんどの場合は過湿になります。トマトの根もスイカと同じく酸素を好みます。土壌が過湿になれば同時に酸欠を起こします。根が腐ります。

 スイカに比べてトマトの根は再生しやすいので、程度問題ですが回復はします。

 そのためにもトマト・ミニトマトの露地栽培では高畝栽培が理想であります。

 

 ついで、トマトの仕立て方です。

 トマト・ミニトマトの品種について・・・・こちらも非常に論じにくいお話ですが、これまた我らが尊敬する寺尾博博士の言葉を拝借して説明していきたいと思います。

 よくカタログにこれこれのトマト・ミニトマトはこのようなものでと・・・紹介されております。

 トマト・ミニトマトに限らず(特に最近の品種)は・・・実際栽培してみないとその土地に合うのか、栽培者の癖に合うかどうかはわかりません。

 さて、このように相対的な関係で決る特性を「品種の相対性」と呼びます。収量、糖度などです。

 これと対となる「品種の絶対性」という言葉があります。これは、果実の色、果形、対病性、トマトの場合は大玉とミニトマトの関係があります。

 もう一つトマトの場合は、露地栽培向けか、ハウス栽培用かの違いも品種の絶対性に含まれると考えます。

 「品種の絶対性」は、どのような状況(もちろん栽培可能な範囲)でも、誰が栽培しても現れてくる形質を指します。

 こちらは私の園で収穫されたサンマルツアーノ型のミニトマトです。

ミニトマトピュアフレイム.07.17.

 家庭菜園でトマト・ミニトマトを栽培する時に先ず調べることは、その品種が露地栽培用か否かであります。

 雨よけなどの簡易ハウスを使用する場合では問題がありませんが、完全に露地の場合は耐雨性が強いトマトでなければ意味がありません。すべて一雨くれば収穫直前に割れます。

 よく苗の販売コーナーの前で、「このトマトは甘くなるの?」「このトマトはおいしい?」という問いを店員に投げかける方がおいでですが、正直意味がありません。甘くなるかどうかは相対的な特性です。栽培奈何でどうにでもなるところです。

 ところが露地栽培可能かどうかは、質問しても確実に答えが返ってくる問題です。(これが答えられなければトマト苗を売る資格がありません)

 トマト・ミニトマトの仕立て方です。

 寺尾博士の名言「相対性の法則」がございますので、非常に論じにくい所であります。

 先ずは、植栽間隔と非常に関係があります。

 大体農家の栽植間隔は尺貫法です。30cm、45cm、60cm、90cmなどです。

 このほうが作業効率がよいのです。(日本人には)

 

 トマトに限らないことですが密植にすると収量が上がるように見えますが・・・・一時的には収量のピークは上がりますがその後は低くなります。一作としてみた場合思ったほど収量が上がっておりません。なお、密植最大の欠点として病虫害に弱くなる傾向にあります。

 トマト・ミニトマトを密植するメリットは、1年当りにトマトの栽培回数を増やすことが出きる方法のみです。

 つまり水耕です。はい、通常の土での栽培では栽培回数を増やすことは難しくなります。(私から言わせれば、水耕のメリットはそれだけです)

 土を使った栽培では、トマト1本当りに充分日の光があたるようにする事が良品安定収穫につながります。

 この場合トマト1本だしの整枝法の場合は最低45cmです。

 30cmだと・・・・・ちょいと管理が面倒です。花房ごとの収量を見ても実の付く数がへっていることが即わかります。

 こちらは私の園でのトマトの整枝法です。(見難いですが2本出しです)

ミニトマト2本出し整枝法.11.06.07.

 写真のトマトは、ミニトマトです。2本出し整枝方です。

 トマトの2本出し整枝方の場合、主枝を切って腋芽を2本出させる方法と、主枝と腋芽の2本を出す方法があります。

 もちろん私は主枝を傷つける方法は好みません。主枝と腋芽の2本出し整枝方です。

 普通は苗が足りない場合に行われる方法を苗が不足したことがない私がなぜこのトマトの2本出し整枝法をおこなうのか。

 答えは、トマトの根張りが良いのです。

 一本整枝のトマトと二本整枝のトマトの根を比べてみると、圧倒的に二本出しのトマトの根の張り方が上です。抜く時によく実感できます。

 根の生長は、葉で出来た光合成養分をエネルギーにして行われます。その量が一本出しに比べて2倍です!

 根の張りを促すものは、有機質肥料でも、摩訶不思議な液肥でもなく、葉で合成された光合成養分であります。

 農学の初歩でございますが意外と知られていない知見でございます。

 こちらは勝手に生えてきたアイコのF2の根っこです。面白そうなので無肥料で放任栽培しておきました。(4年前の写真です)

 トマト・ミニトマトの土壌管理についてです。

 実はこれ・・・・・品種と非常に関連があります。

 現在の品種はおそらく大体が多肥管理で問題はありませんが、昔の品種では「世界一」トマトなどは多肥管理すると収量は上がりますが味は・・・・・まるで駄目です。

 ここでいう多肥管理とは、有機無機問わず肥料を多く与える事を指します。ついでマルチ栽培やハウス栽培でもトマトに対しては肥料効率を高める為、結果的に多肥管理と同じようになります。

 ・・・・・・・・・・。

 わかりにくいお話です。

 肥料をどれくらい、土壌の質はどのようにと論じられれば話は早いのですが、トマトは意外と強くて弱いのです。

 こちらは路地で栽培した「世界一」トマトの圃場です。

世界一トマト露地栽培圃場.11.04.30.

 スイカと同じ圃場です。

 乾燥しやすい畑です。

 昔と同じ方法で、マルチをしないで軽く畦を立てて植えつけました。

 施肥は自家配合の化成肥料を振っただけで後は液肥の土壌潅注を行っただけです。

 「世界一」トマトには管理しにくいやせた土壌が一番良く合います。そういう品種なんです。

 では普通の品種はどうでしょうか。

 現在、トマト・ミニトマトの栽培法は様々紹介されております。産地の栽培法については全く小坂の百姓には知る由もございませんので論じることは出来ませんが、家庭菜園などで参考になるトマト・ミニトマト栽培の知見を紹介していきます。

 よくトマト・ミニトマト栽培法で紹介されるのは、養分(施肥)に関してです。流行の植物工場の溶液栽培、溶液土耕栽培などです。どちらも共通するものは水に溶かした化学肥料を施用することです。水と肥料の施用を自動化している点が共通点です。他には別に特異な点はありません。

 当然この方式は、設備費だけでなく電力、肥料代などが余計にかかる為に密植し栽培回数(回転数といいます)を増やすことで収益を上げていきます。

 私はこの点自然を利用することが栽培を容易にし経費を節減できると考えておりますのでこれらの方式とは無縁です。

 こちらは私の園のミニトマトです。

ブラックミニトマトの園地.11.06.19.

 ピュアブラックミニトマトの実験園です。この時は無マルチで栽培しました。

 トマト・ミニトマトの路地、施設栽培両方論じていきます。

 1、トマト・ミニトマトの土壌管理。

 2、トマト・ミニトマトの仕立て方。

 3、トマト・ミニトマトの品種について。

 スイカ栽培と同じように紹介していきます。

 スイカを植えつける季節になりました。(まだ少し早いですが)

 スイカの栽培法について悩む方も多いかと思います。産地では長い経験があるので資料をみずとも感覚で立派な物を収穫できるものです。

 幼少期から親の背中を通して栽培を見聞していればスイカに限らず何の作物、果樹でもそれなりに出きるものです。

 知識を振り回す方は、どちらかといえば栽培経験が少ない証拠であります。

 知見は重要ですがあくまで主人は栽培者であります。知識が主人ではありません。栽培者が用いる道具であります。

 その観点より圃場から学んでいる栽培者(家庭菜園)の方に向けて助力になるような知見を紹介いたします。

 1、スイカの特性、苗。

 2、スイカに適する土壌管理。(肥料)

 3、スイカの整枝、蔓の管理。

スイカ栽培園地の様子.11.07.06.

 こちらが私が以前栽培した在来スイカの栽培圃場です。

 蔓が元気良く伸びおります。雑菌剤不使用です!!!。

 幼苗期に殺虫剤は散布しましたが、その後は不使用です。

 産地のスイカ栽培のように人件費を考えた合理的な管理を考えないほうが、スイカの持つ強靭な生命力を生かした栽培が可能であります。(素人向けスイカ栽培です)

 遂に最後の関門、スイカの収穫適期についてです。

 産地の経験ある農家なら問題は少ないのでしょうが、私のようなスイカ専業ではない農家や家庭菜園を行っている方にとっては難問です。

 もちろんスイカ専業農家でも最初から簡単に出きるわけではありません。長い経験と失敗から学んで判別が可能となったわけです。

 

 スイカの権威「神田武」さんがその判別法について紹介してくれております。

 下のリンクよりどうぞ。

 スイカの収穫時期の判断・・・・神田武

 

 昨年私が実験を行った記事がこちらです。

スイカ在来品種  『旭大和』  収穫調査(収穫適期を見出す)

 こちらはF1品種「三山」で行った方法です。

スイカ収穫時期の目安・・・実験 2011.08.05

 

 何れの方法にしても経験を要します。確実な方法は積算温度より収穫時期を判別する方法です。

 こちらがその方法の記事です。

在来スイカ収穫までの日数

 

 この方法は面倒くさい欠点がありますがほぼ確実です。ただ、台風や強風で開花日の札が飛ばされてしまうとアウトです。

 開花日を見逃してもこの方法をとっているとその後の肥大で(品種ごと多少違いはありますが)開花日がわかります。

 旭大和ではピンポン玉で(開花後)3日くらい。ゴルフボール大で5日くらいと目安をつけています。

 前回の記事ではスイカの摘心・整枝の基本的な事を書いてまいりましたが、見直してみると、どうも不親切な点があるように感じられるので再度違う角度から説明してみます。

 こちらは前回の記事です。

スイカ栽培の難しい点(3、つるの摘心、整枝)

 

 スイカの摘心は、接木苗で用いられます。

 整枝の方法は、スイカをどのように収穫するかにより決定します。

 摘心は判りやすいので、今回は整枝について説明していきます。

神田育種農場 太陽.11.08.02.

 教科書では、整枝法として摘心して子蔓2本仕立、子蔓4本仕立の2つが記載されています。

 子蔓2本仕立では、1株でスイカ1個収穫。

 子蔓4本仕立では、1株でスイカ2個収穫。

 これが仕立て方の意味です。

 つまり、1株当りの収量(スイカの個数)と関係があるのです。

 家庭菜園では、あまり意味はありませんが産地ではこれの意味は重要なのです。

 反収と収穫時期の均一性が保てるからであります。

 あくまで人間の作業の都合に合わせているだけであります。

 5月12日に直播しましたスイカ固定品種「三笠」です。

 現在の状態です。播種後37日経過しています。

 (スイカの摘心・整枝の参考までに)

スイカ固定品種三笠.12.06.18.

 昨年9月の台風のおかげでしっかりと観察できなかったので今年も播種しました。

 発芽率は非常に良かったです。未熟果より採種したので心配しておりましたがこれで安心です。

 摘心はしておりません。

 良く御覧ください。(なんだか呪いのビデオみたいな台詞です)

 子蔓が4本出ています。

 スイカは主に子蔓に雌花が咲きます。摘心は、主にこの子蔓を出させる目的にあります。

 神田武さんが書かれているように、元の方から子蔓が発生しております。

 生育も申し分ありません。

 近くで写してみます。

 そろそろスイカの整枝の時期になってきました。(摘心は既に終わっていますが)

 

 スイカの摘心は、だいたい5節のところで行われます。

 

 しかし、私が問題としているところは、「なぜ摘心をしなくてはいけないのか」、というところです。

 隣百姓と言う言葉があります。これは、隣の百姓がやっている方法を真似て行う事を指します。別に悪い意味ではありませんが、先人の苦労された研究、経験が文字となって残っているのでそれを生かさないと申し訳がありません。

 

 摘心を行う必要があるスイカは、接木苗だけです。(それも蔓先接ぎだけ

 

 自分で種をまいて(接木をしないで)作った苗、直播をした株のスイカは摘心する必要がありません。

 私から言わせれば、障害も出ていないのに接木苗を選択する必要はないのです。自根で充分です。それに苗を作らなくても直播で何の不都合があるのでしょうか。

 家庭菜園で連作したといっても何十年行っているわけではないのです。出てもいない障害を恐れる事は・・・杞憂であります。

スイカの栽培技術.11.07.03.

 また、神田武さんの言葉を借りて説明いたします。

 非常に面白い記事がありました!。

 昭和18年11月15日発行の「農業世界」です。

 なぜこの本が手元のあるかといいますと、私が崇拝しております(ちょっとオーバーか?)寺尾博博士の記事が掲載されているからです。こちらはまた紹介します。

 この雑誌です。

農業世界.12.05.05.

 農業技術者こそ昔の記録に目を通すべきです。昔の研究者の血と汗の結晶が見つかります。もちろん現在大量に生息する学卑も昔から存在していた事もよーく分かります。

 工業の為の工学はあるのですが、なぜ農業の為の農学はないのか?(別に農家のためとはいいません)

 

 昨年試作いたしました、スイカの権威神田武さん作出のスイカ品種「太陽」です。

 昭和31年命名されました。『王冠』と『旭大和』との一代雑種です。

 

 こちらが昨年当家の圃場で撮影しました「太陽」です。

スイカ品種「太陽」

 

 どうです綺麗でしょう。

 この果皮色ただの飾りではありません。この色が収穫の目印になるのです!。味の方も良好です。種子袋の説明文に記載があります。糖度12度。

 はい。スイカは太陽で決まりです!(・・・強引な)

 糖度が12度出れば十分です。私の収穫した太陽も12度出ました。現在のF1品種がいくら進んでいても13度~14度出す事は非常に困難です。栽培方法、圃場の自然環境がかなり影響します。高望みをしても結果は知れています。

 スイカ栽培を楽しみたい方にお勧めの品種はこの「太陽」です。

 最近聞く話ですが、「スイカは自根栽培の方がおいしい」。

 本当かどうかは同一圃場で同じように栽培して比較すればよいのです。私は学校以外では自根栽培しか行った事がないのでこの点断言できません。

 ただ、通常のF1品種で自根栽培をすれば糖度16度にできると断言できるようであるなら・・・・そんな事ありうるわけがありませんがね。従って自根栽培の方が美味しいと言う説は信じてはいません。

 私が自根栽培をする理由は、接木栽培をする理由がないからです。いたって単純です。

 まず、接木栽培を行う理由を資料と共に説明していきます。

1、蔓割れ病防止(これが最大の理由です・・・昔は)

2、いや地防止(連作障害の予防です)

3、移植による根痛みの予防

 

 以上3点です。3番目は私が勝手に解釈している点です。これは、スイカ(ウリ科)は直根性の植物であります。移植すると直根が痛み地中深く根が進入しないで地表面に広がっていきます。同じ遺伝子を持ったスイカ品種でも吸肥能力、耐乾能力が大幅に異なります(移植により低下するわけです)。そのため根の発生のよい(強い)ウリ科の植物を台木として使うわけです。

 

 3番目の点は私の勝手な解釈でありますが、1番から順に説明していきます。

 マクワウリの播種に続いてスイカの播種を始めました。

 本年は営利栽培をしませんので昨年に比べて少ない数となります。実験用と同級生K君用です。

 昨年一生懸命採種したつもりが・・・種はどこに行ったのか・・・(涙)。

 行方不明、神隠しにあってしまった私の苦労の結晶が・・・・(大粒涙)。

 何時までもいじけていても仕方がないので、大和クリーム2号だけは一応注文しました。(神田育種農場です)

 保存してある種子だけでもK君と確認してみるとかなりの数になるので試験的には問題はなさそうです。本当は・・・直播栽培を大規模に行いたかったのですが・・・、どのみち営利栽培は行わないのでよしとします。

 

 本日播種した品種は、黒部スイカと採種した大和クリーム2号・・・そして大和クリーム2号と旭大和を掛け合せたF1、他雑種2種類です。

 

 今年も神田さんから「太陽」を購入しました。(まだ種子は到着していません)。この太陽の特徴こそ今後スイカ栽培を容易にしてくれると考えています。こちらも僅かながら栽培していきます。

 

 

やまひこ農園のHPリニューアルしました。(4月20日.2015)

 

やまひこ農園HPトップページ

やまひこ農園トマト栽培

やまひこ農園まくわうり栽培

やまひこ農園スイカ栽培

お問い合わせフォーム

 

ナチュラルライフブログ村です。是非クリックしてください

 スイカ栽培で頭を悩ませるところは・・・、

1、高畦か平畦か

2、接木苗か自根苗か。

3、つるの摘心、整枝について

4、果実の収穫適期について

 

 以上4点ではないでしょうか。

 

 スイカ栽培の権威、神田武さんの言葉を借りながら説明していきます。

 

 

 まだ、スイカ、マクワウリ他の作物の記事の移転は終了しておりませんがそろそろ播種時期となってまいりましたのでカテゴリーを新設して書いてまいります。

 もちろん最初はスイカであります。

 

 ・・・・・・。

 なぜ、学者でもない山にこもる百姓が恥ずかしくもなくこんな記事を書いていくのかと申しますと・・・・、農業は自然相手の産業であることが理由です。

 その地域その地域の気候(環境条件)により栽培に用いる技術が異なってまいります。その技術の選択、技術開発に必要な学問こそが農学であります。農学は理学を基礎にしておりますがより自然に影響される度合いが強いところがあります。この点が非常に難しい点であります。(実験の再現性とか・・・).。

 それ故に私みたいな百姓の知見でも参考となってくるのです。もちろん地域ごとの差異があることも当然であります。

 

 

 素人理屈はこの辺で、私の崇拝いたします農学の最高権威であります"寺尾博 博士"の言葉を引用いたします。(農の理法より)

 稲を作る一番優れた方法を示せ」など言うことも無条件では答えられない。「稲は直播と稲代を作って田植え式に行うと何れか良きか」などの質問もその基底の条件を示さずしては無意味である。

 

 非常に分かりやすい言葉です。その地域の自然を理解し、そして利用する為にいかなる方法をとるか。

 私がこの静岡市小坂で行っている方法を紹介してまいります。

 

やまひこ農園のHPリニューアルしました。(4月20日.2015)

 

やまひこ農園HPトップページ

やまひこ農園トマト栽培

やまひこ農園まくわうり栽培

やまひこ農園スイカ栽培

お問い合わせフォーム

 

ナチュラルライフブログ村です。是非クリックしてください

 静岡ブログ村へのリンクです! クリックお願いします。

 

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.02

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち静岡市小坂の百姓が考える野菜・果樹栽培カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは育種です。

次のカテゴリは資料です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。