鈴木梅太郎博士のビタミン談。

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 鈴木梅太郎博士と言えばビタミンです。

 勿論梅太郎博士の業績がビタミンの発見だけではないのですが、これだけが有名です。

 脚気論争と絡んで高名になりましたビタミンの発見ですが、こちらについてはウキペディアを始め多くのブログで紹介されていますのでそちらを参照して下さい。(一番よい資料はもちろん「鈴木梅太郎先生伝」であります)

 私は今まで埋もれていた資料より紹介いたします。

 こちらです

鈴木梅太郎栄養談義.14.05.16.

 昭和10年10月1日発行の文芸春秋13巻10号です。

 対談記事であります。

 参加者は、鈴木梅太郎博士、辰野隆博士、鈴木文助博士と記者の方です。

 鈴木梅太郎博士をご存知の方ならピンと来るお名前が並んでおります。

 お三方共に家族です。(ただ血縁はありません)

 辰野隆博士は梅太郎博士の奥さんの弟さんです。(義弟、専門フランス語)

 鈴木文助博士は梅太郎博士の娘婿であります。(もちろん梅太郎門下です)

 家族で対談したことが記事になるとは・・・・実に珍しいことであります。(お三方ともその専門では高名な方であります。)

 抜粋します。

記者・ビタミンBを御発見になるまでにどの位年月を費やしましたか。

 

鈴木・明治39年に外国から帰ってきて始めたのです。それから4年目位にそういうものがあるということを確かめた。確かめたけれども正体をつかむことが出来なかった。それから後3年ばかり続けて大正3年までやったが、いよいよこれが本物というものは取れなかった。それからヨーロッパ戦争(注・第1次世界大戦のこと)が始まって他の薬をこしらえるということでしばらくやめておった。戦争が済んでから又始めて、3,4年前に初めて本物が取れた。それを島薗さんの所に持って行って実験をやって貰ったのです。

 

辰野・ビタミンBが一番初めに発見されたのですか。

 

鈴木(文)・発見の順序から言うならば、今のビタミンBがAでなければならぬのですが、その当時Aを見つけた人がBの方を否定にかかった。自分の見つけたものだけが本当だという考えでやって居ったが矢張り今でいうBもある事が確かになったので、名前の区別をつける時自分の方をAとし、却って発見の古い方をBとしたのです。

 

記者・発見の順番じゃないわけですね。

 

鈴木(文)・今のBがAで、今のAがBのわけなんで、C以下はあの通りで宜うございます。

 

辰野・今はA・B・C・D・Eまでですね。

 

鈴木(文)・そうです。ただしBには4種位あります。

 

鈴木・これをやって、その次に肝油のビタミンAー理研のビタミンAをやりだしましたが、これは遅いのです。大正6年から始めて、10年ごろになって肝油からAを非常に濃い形で取るようになって、それを理研から売り出しているわけです。ところが肺病にきくとか何とか世間の方が騒いで、BよりもAの方が評判が高かった。このAも長いこと掛ってようやく近頃結晶になったのですが、こういうものは結晶にしないと本当の純粋か純粋でないか判らない、何遍も結晶させても成分が変わらぬという所まで行かなければ純粋じゃないのです。そうしてからそれを炭素なり水素なりいくら入っているかを決めて、更に今度は化学的に人工で拵えようそこまで仕事をやるわけですが、それにはなかなか暇が掛るのです。だから世間の人が忘れた時分に学者のほうはまだコツコツやっているのです。

以上です。

 

 面白い話が出ておりました。ビタミンAのほうがビタミンBよりも後で発見されたビタミンでありますが、ビタミンAとなっております。この隠れた秘話(学者の間では周知であります)が公開されております。

 この対談はかなり紙面を割いて居りますが最後まで面白く読めます。

 なお、この文芸春秋13巻10号の雑誌には、我ら駿河が誇る寺尾博博士が参加した気象災害に関する対談記事もあります。こちらもなかなか面白いです

 

オリザニン(ビタミンB1)の発見者にして、日本栄養学揺籃期における最大功労者。

 鈴木梅太郎博士カテゴリー

 

 陸羽132号作出者であり、日本農学を科学にした駿河最高の農学者。

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 初生雛雌雄鑑別発見者にして、日本が世界に誇る動物遺伝学者。

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このページは、yamahiko-farmが2014年5月21日 20:04に書いたブログ記事です。

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