在来スイカ紹介1(乙女、旭大和スイカ)

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 スイカといえばF1品種の接木苗というイメージがありますが、観察していきますとその必要もなさそうだと思い昔のスイカ品種を古書より調査をして種子を収集しました。

 在来スイカを栽培した感想では、収穫時期を見出すことが多少困難ではありますがその他は別に問題はありません。スイカの生育は良好です。味も充分美味しくいただけます。

 在来スイカの中には現在では受け入れられなさそうな食味をもつ「大和クリーム3号」のような品種もありますが、「大和クリーム2号」のように、まるで氷を食べているかと思うような錯覚を起こす食感を持つスイカもあります。このスイカは糖度も高く(糖度12度)スイカとしては十分です。

 「昔の味を、今に」をテーマにて在来スイカを販売しておりましたが、宅急便ではスイカの破損が多いので昨年よりHP販売は中止しております。ご希望の方は、やまひこ売店までスイカを取りに来ていただけるようでしたら事前にメールで結構ですのでご予約願います。

 こちらは直播栽培を行ったスイカ「三笠」です。

スイカ在来品種「三笠」直播.12.05.20.

 昔のスイカも面白いものです。

 現在主流のF1品種スイカのご先祖様です。

 味もなかなかいけます。

 それでは私が栽培した在来スイカ、乙女、旭大和、三笠、大和クリーム2号、大和クリーム3号、黒部スイカを紹介していきます。

 非常に長いお話となるので、今回は乙女と旭大和、2種のスイカを紹介します。

 最初に紹介するスイカは「乙女」です。

 名前が良いです。なんだか祈りたくなります。

 

スイカ在来品種乙女.11.07.16. この品種は、昭和8年ごろ禹長春さんが農事試験場鴻巣試験地にて、「大和3号」と「嘉宝」との組み合わせから選抜育成したものと野菜園芸大辞典に記載がありました。

 あの禹長春さんです。八重咲ペチュニアの理論や禹のトライアングル理論を発見した学者です。ちなみに東京帝国大学農科大学実科の出身でサカタのタネの坂田武雄さんと同級生です。

 なお、こちらは農科大学本科ですが我らが「寺尾博」博士も同級生です。(実科、本科とも授業は同じように行われたようです)

 さて、スイカのほうですが・・・・小玉スイカのご先祖様だけあって小さいです。成熟も早く開花より3週間もあれば収穫できます。

 スイカの形状は楕円形で縞がありません。

 皮が薄く指で剥けて来ます。成熟期の判断が難しく、気温が高い夏は熟し過ぎてしまうことが多々あります。これが欠点といっては欠点です。味は美味しいです。さわやかなスイカの風味と味です。

 熟しすぎると・・・・皮が勝手に剥けて来ます。変わった欠点を持つスイカです。

 

 次は、有名なスイカ在来品種「旭大和」です。

スイカ在来品種旭大和.11.07.29.

 一番有名な在来スイカの「旭大和」です。

 この品種こそが、現在主流のF1品種のご先祖様です。(拝みます)

 スイカ王国「奈良県」の農事試験場にて作出されました。

 革命的な品質を持ったスイカであります。

 食味、糖度共に良好で30日ほどで収穫できる早生種です。

 注意点としては、収穫までの日数はカレンダーのように決るものではありません。

 積算温度で日数を計ります。

 この積算温度の算出方法は、最高最低温度計で最高気温と最低気温を足して2で割れば出ます。(科学的です。ホームセンターで温度計は3千円くらいで購入できます)

 従いまして異常気象で暑い夏の場合は収穫が早まります。早生種だけありまして1日当りの成熟速度も中生種(大和クリーム2号、多くのF1品種)や晩生種(黒部スイカ)に比べて早いです。

 私の園地での状況では、旭大和スイカは23~24日で収穫適期でした。28日のものはすが入っていました。(空洞果)

 これくらいスイカは気温に敏感な植物であります。

 現在主流であるF1品種が空洞果になりにくいように育種されている理由がよくわかります。収穫期を1日2日ずれただけで商品にならなくなったらいくら品質良好でも意味がありません。

 旭大和スイカの形状は、丸型で縞無しです。皮が非常に薄いので僅かな衝撃で割れます。食味、糖度共に良好です。ただ、三笠に比べて空洞果が発生しやすいスイカであります。

 今回は以上2種のスイカを紹介しました。

 続きます。

 

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このページは、yamahiko-farmが2013年4月10日 03:50に書いたブログ記事です。

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