政府への働きかけ(遺伝学研究所設立運動)

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 ようやく財団法人 遺伝学研究所ができました。雑誌『遺伝』の発刊も始まりだんだん設立運動にも弾みがついてきましたが・・・・何時の世もそううまくはいかないようです。


 この時の内閣は社会党片山内閣です。

 関係省庁、内閣、議会への働きかけが行われました。


 請願書の申請人は、遺伝学者61名、その他関係者7名。創立予算1億円、昭和23年度予算は5,000万円でした。


 しかし、文部省でも予算の件で行き詰まりました・・・。

 森戸文部大臣より重ねて諮問がありました。(ということは既に諮問されているわけです。私の持っている記録にはありません)

 内容は、

 

 この記事は平成23年11月29日に作成しました。

 1、自然科学の中で何故遺伝学だけ取上げたのか、また刻下の急務である理由。

 2、大学に附属するのが適当でない理由。

 3、関係ある大学の共同で研究所を設けることの適当でない理由。

 4、学士院、学術会議等の学術団体で研究所を持つことの適当でない理由。

 5、財団法人の研究所では都合の悪い理由。


 です。
 時は昭和22年です。戦後混乱期です。国民の多くは食うや食わずです。当然内閣もそれなりの理由を必要としたのでしょう。(リップサービスは別として)


 竹中博士の記録です。
 宮山事務官に篠遠、古畑、和田の3博士と竹中が協力して解答要旨を再確認し、それにわが国における遺伝学上の顕著な業績、学会の活動状況、第一線に活躍せる研究者のリスト、その他詳細なリストを添えて提出した。省議においても再三揉み抜いた結果、9月28日に省議決定となって、予算は大蔵省に廻された。


 2年越しでようやく予算は大蔵省に行きました。

 この時の提出書類にある「わが国における遺伝学上の顕著な業績」とはなにか興味を引かれるところですが・・・資料にありません。


 多くの博士の執念でまた1歩遺伝研設立に向けて近づきましたが、最大の問題が持ち上がりました。
 遺伝研予定地の農地問題です。(今でもよくある話です・・・・やれやれ)

 

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このページは、yamahiko-farmが2012年3月17日 18:11に書いたブログ記事です。

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