日本畜産学会 設立

| コメント(0) | トラックバック(0)
大正13年(1924)6月、日本畜産学会が設立されました。

 会長は岩住良治博士。会員は約180名です。

 このときの役員の名簿です。

 コピーですが・・・。

日本畜産学会役員名簿

 この時増井博士は37歳です。鈴木幸三博士のお名前もあります。鈴木博士は庶務のほうを担当されたようです。学会報の編集、発送は増井博士の研究室で行われていました。
 

 ただ、会員数が180名しかなく資金の余裕もありませんでした。(会費は年6円)最初の学会報発行は増井博士と鈴木博士が経費を負担されました。鈴木博士はその後もなにやかや負担をされていたようです。(会計の問題は戦後まで尾を引きました・・・)
 

 昭和7年に事務所を東大に移すまで畜産試験場で実務が行われていました。


 さて、この日本畜産学会報第一巻は大正13年9月10日に発行されました。第1回の大会は翌14年4月1日、青山会館にて行われました。

 この記念すべき第1巻の目次です。

 この記事は平成23年7月19日に作成いたしました。

畜産学会誌第1巻目次

一番先頭の論文は、鈴木梅太郎博士の論文です。当然の順番・・・です。

 流石は梅太郎博士でございます。全く発表する場をこだわりません。この後も幾つかの論文を発表しておられます。(鈴木梅太郎博士は静岡県相良町出身の方です)

 論文をアップします。

鈴木梅太郎博士の論文

 『牛乳及び乳製品中のビタミン含量に就いて』
 農学博士 鈴木梅太郎
 農学士  松山芳彦
      橋本鍋太郎


 鈴木幸三博士の関係している論文も3つ。見てみるとほとんど農芸化学の関係です。

 増井博士の論文が2つ。一つは有名な『初生雛の雌雄の鑑別に就いて』もう一つが、『マウスに於ける生殖腺除去の副腎の構造に及ばす影響並びにその細胞学的研究』こちらは田村泰成さんとの共著です。順番からするとこちらのほうが格上なんでしょうか。

 こちらの研究は全額『啓明会』よりの補助金で行われました。


 調べてみるまで分かりませんでしたが、日本畜産学会の設立は鈴木梅太郎博士門下の方々の尽力が大きいと見えます。考えてみれば農芸化学の分野と重なるところが多くあります。飼料、肉・卵・皮の加工と利用、飼料作物の施肥、畜産廃棄物(糞、加工残渣等)の利用などなど。


 この時まだ増井博士のように遺伝・育種を研究される方は少ないようです。


やまひこ農園のトップページへのリンクです。

生物学ブログ村へのリンクです。 ワンクリックお願いします!

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://yamahiko-farm.jp/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/14

コメントする

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.02

このブログ記事について

このページは、yamahiko-farmが2012年3月14日 21:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「日本畜産学会設立前夜」です。

次のブログ記事は「鶏のひなの鑑別・・・『初生雛雌雄鑑別の研究』 論文1」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。