2011年3月アーカイブ

 今まで、除塩と言うと施設内土壌(ビニールハウス、温室)の塩類濃度障害対策に用いられてきました。

 

 問題になる塩類は、陽イオン、加里、石灰、苦土。陰イオン、硝酸、硫酸、塩素。等です。

 対策としては、潅水し水で流してしまいます。(場合によっては湛水します)水の量は大量に必要です。(大体はこの方法でしょうか。水さえあれば楽ですから)
 
 他には、クリーニングクロップ(緑肥の栽培、収穫後園地外へ持ち出し)、客土等です。


 今回の津波被害農地の場合は異なります。問題となる塩は、塩化ナトリウム(食塩)です。

 塩化ナトリウムが、今まで問題になってきた塩類とは、性格が異なる働きをします。

 この対策の経験は、干拓の経験があるところ、(耕地整理等で)以前海水の被った土を客土した水田を耕作したところだけです。
 

 朝日新聞のニュース記事です。

 農林水産省は23日、東日本大震災による津波で浸水した田畑が岩手、宮城、福島の3県で約2万ヘクタールに達するとの調査をまとめた。

 国土地理院が撮影した衛星写真や現地調査に基づき、農水省が分析した。内訳は岩手が1800ヘクタール、宮城が1万3千ヘクタール、福島が5400ヘクタール。

 であります。


 2万ヘクタール・・・ほぼ2万町歩(この方がピンと来ます)

 24日の記事でしたが昨日まで知りませんでした。・・・もちろん被害は被害ですが、ニュースで言われているほど(農地に対しては)大きなものではありません。

 物理的な損害はこのくらいなのでしょう。ニュース記事を書いている方には規模の概念がないのでしょう。こればっかりは経験的にしか理解できませんから。しかし、1町歩、10町歩の農地を持っている農家から見れば・・・冷静に受け止められます。

 なぜなら、もっと恐ろしい災害が横にあるからです。そちらのほうがどこの地域の農家も震え上がります。

 それは、放射能汚染と風評被害です。

 東日本産農作物出荷規制への補償が検討されているようです。無利子の融資も行われるようです。

 どちらもなんら解決策にはなりません。過去に同じような補償、融資がありましたが私自身の経験より全く効果がありませんでした。

 説明します。(補償、助成、補助等いろいろありますがわかりやすく補償に統一します)
1、農協(系統と呼ばれます)を通しての補償
2、個別補償と同じように行政より直接補償
3、神通川流域のカドミウム汚染米と同じく全量買取


 以上3点くらいでしょうか。(私が知らないところであるかもしれませんが)

 ただ、どれも時間がかかり、書類が煩雑で、金額はたいしたことはありません。どのみち大体が農家をスルーして農協、資材屋、土建屋に行くようになっているのです。

 詳しく見ていきます。

津波被害農地除塩対策

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 すでに農林水産省の方々の中では、被害農地の除塩対策が出来上がっている頃ではないでしょうか。

 完璧な計画案でしょう。問題は、技術的難易度ではなく規模の問題ですから。

 水路が破壊され、その復旧が必ず後回しになるのですから当初から完全な除塩が出来るはずはありません。(どこの農家もこの点理解しています)

 

 意見具申。
 自衛隊の輸送機を使用した硫酸カルシウムの空中散布はいかがでしょうか。

 散布量は、土壌分析(塩分)でおおよその見当がつけられます。空中散布については、硫酸カルシウムを粒状に整形し、雨天か曇りの日に散布を行えば飛散が最小限になるでしょう。
 多くの方が避難地で生活している間はほぼ無人、広報さえ流しておけば畑に出て行く人もないでしょう。

又、航空散布なら、輸送路や置き場所の心配が要りません。(被災地から離れたところでよいのですから)
散布作業を含めて作業全体にかかわる人員を節約できます。(経費節減)

 自衛隊の輸送機のペイロード(C-130 ハーキュリーズで20t)はかなりのもの、浜松からでも十分作戦できます。ただ、配備機数が少ないことと、十万人規模の自衛隊が展開している状況では他の輸送作戦で出払っているでしょう。
 
 アメリカから借りたらどうでしょうか。アメリカの欠点はどうあれ、弱者を守ろうとする侠気に不足のある国ではありません。日本の国が農家を助けようとすれば手助けしてくれる国でしょう。(何もしなければ傍観していますが)


除塩対策の航空作戦。効果はたいしたことはないかもしれませんが、国は見捨てていないというメッセージは強く伝わります。古い農家ほど自分の家のことより農地のほうを心配するのです。傷は癒せなくても、少しの希望は生まれるでしょう。
 
 地震で傷ついた上にさらに風評被害で追い討ちをかけられて・・・、これを見ている他の地域の農家はどう思うだろうか。何もしなければ、何も出来なければ国に対する信頼が地に落ちるでしょう。

 

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 私自身、テレビの報道は目にしておりませんが、新聞とインターネットから情報を得ております。

 

 農家として、とても津波で飲み込まれていく農地を映像で見る気持ちになれず、ただ被災農家の心を思うだけです。

 先日、後輩より放射能汚染の作物についてメールが来ました。地震の物理的被害だけではなく、心理的な風評被害まで始まりました。

 商人は消費者の顔色を伺って商売せざるを得ませんからしょうがないでしょうが、学者は何をやっているのでしょうか。
 こういう時こそ、政治家の尻を蹴っ飛ばして、報道機関を通じて風評被害をなくす行動をとることが学者としての義務ではないでしょうか。

 放射能は恐ろしいものでしょうが、その濃度はいかがなものでしょうか。広島、長崎の被害の時調査された、日本学術会議発行の「原子爆弾調査報告集」が参考になるのではないでしょうか。

 原発の構造、対応状の不備は後に問うこととして、現在は先ず風評被害をなくすことが急務でしょう。それが出来ない学者にインテリの資格はないでしょう。(少なくとも石川千代松博士はそうお考えになるでしょう)

 耕運した次の日雨が降りました。

 5日経ちました今日どのような状態になったでしょうか。


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 右側の転々とした穴は、私の歩いた跡です。ふかふかです。

 ・・・・。毎年これを繰り返していつも気になるのですが、堆肥を入れると土がふかふかになる。という話を耳にしますが、私の観察では有機物を沢山入れると土がふかふかになる。と表現したほうが実際に近いのではないでしょうか。(別に堆肥と断らなくても)
 もちろん堆肥を販売されている方の商売の邪魔はしませんが。

耕運

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 厩肥を入れたら耕運です。明日雨が降るとの天気予報に急いでトラクターを取りに行きます。(2月27日)

 

 この耕運の意味は、厩肥と土を混ぜるだけではなく、雑草防除、雨水の蓄積(畑に)です。
 

 雨水の蓄積の面はあまり知られてはいませんが(土壌学では常識)、毛管を耕運で断つことにより土壌表面より水分の蒸発を防ぐ意味があります。従いまして、耕運は雨の後が一番よろしい時期になります。

 

 ヨーロッパで畜耕がさかんな理由は主に、雑草防除と雨水の蓄積であります。(すばやく広い面積を作業するため・・・単位当りの収量が低い)。三圃式輪作でもノーホーク式輪作でもこの点は同じです。不安定な天水を頼みにする農業であるからこそ雨水を大切に使う発想が生まれるようです。

 

 日本では豊富な河川の水を潅漑水に利用するため、河川の水量で水田の耕地面積が決められますが適正範囲内にある限り収穫は保障されます。(水は収穫を保障し、肥料は収量を保障する。By毛沢東)

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 さて、作業を始めます。

畑に厩肥散布

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 今まで、日記のカテゴリーに入れておりましたがこの記事から、農業技術の畑つくりのカテゴリーに入れておきます。

 積んできた厩肥を畑にあけます。(2月23日)

 
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 あとこれだけです。

また、厩肥運び

前回の不足分厩肥をとりに行きます。(2月22日)

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 前回より12日経過しております。

 車に載るほど溜まっているか心配になりながら静岡乗馬クラブに向います。

 前回(2月10日)の厩肥積み込み時、葡萄の丘のシェフの方にチェックされていました。配達の時の会話、
「・・・・、あそこにいたのは増井さんでしょ?」。「はい、・・・そうです」
 いくらなれていても、きまりが悪いものです。

黒部スイカの種

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昨年、試験栽培しました黒部スイカの種子です。

自家採種黒部スイカ

 母親の協力のおかげで・・・?、沢山取れました。

 見た感じ購入した種子と同じく色白です。


 黒部スイカの果実及び生育については現在写真整理中です。今月中にはアップします。

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