土壌消毒は行っていません。
順調に生育しています。ハウスですが無加温です。
枝数が多いと収量が多そうに思えますがそうでもありません。商品価値のあるしっかりとした緑枝がたくさん採れません。その上変色した枝が結構出てきます。
生長が遅い植物であることと、あまり需要がないので気にしないでいたら、こんなになりました。
時々栽培法について問い合わせのある「オカワカメ」です。
オカワカメは写真で見ると非常に威勢が強くて生長力がある植物と見えますが、実際栽培してみるとそれほどではありません。栽培を始めて2年目、3年目と経過するとかなり強靭な生長力を見せてくれますが、初年度はそこそこです。
これはオカワカメが悪いのではなく、栽培法が悪いのではなく、多年生の植物はすべてそうです。株(地下部)がしっかりしてこないと地上部の生長がわるいのです。一年生作物よりも多年生の作物の方が根張りは上です。多年生の植物を一年生植物と同じように見ること自体が間違いです。
以前撮影したオカワカメの株の写真です。この時点で5年ほど経過しています。地面からの盛り上がりがすごいです。うまく写真が取れませんでしたが、かなりの高さです。根の力を感じます。これが一年生植物にはない多年生植物の特徴です。まくわうりにつきまして昨年まで多くのお問い合わせをいただきまして誠にありがとうございます。
首都圏だけでなくかなり広範囲の地域で入手困難な果実がまくわうりであります。この理由は、市場性がないこと、もう一つは収益性が他の果実より悪いことが挙げられます。
静岡市では、完全に市場性がありません。静岡の食文化にまくわうりがないのです。まくわうりを食べたことがない人が多いのです。ちなみに私の大正生まれの祖母は私がまくわうりを栽培して初めてまくわうりを口にしたのです。漬物としては食べたことがある人がいますが、あくまで食べたことがあるというだけで、静岡の漬物でウリと言えば大概キュウリです。キュウリはどこ行っても作られています。まくわうりは静岡のどこにいっても見かけません。
このような理由で、静岡在住の農家であります私といたしましては、実に苦しいところであります。
写真は銀泉まくわうりです。
最近トマトの誘引で非常に忙しくしています。
露地トマトの方も今のところ生育がよく、近隣住民よりかなり注目されております。花つきもよく、着果もよいので収穫が不安が半分ですが楽しみです。
ハウスの方も「ピュアスイートミニトマト」の方も生育が盛んなので誘引をしておかないと、収穫・薬散に支障をきたします。
作業の効率化も考える私としては、ただ誘引作業するだけでは時間がもったいないです。そこで液肥の潅注を並行して行います。そのうえ液肥には自作の糖分解液を混合します。
こちらです。
糖を微生物で分解させた「糖分解液」です。
私は葉面散布にこれをよく使用しています。今回は、土の乾燥が激しいので混合しました。
露地トマトの誘引作業は天候により作業速度が変わります。
本日は曇りですが露も切れているので少しでも終わらせようと誘引作業を行います。
先に一回りトマトの様子を見回ります。
いつもは綺麗な状態ですが、本日は穴の開いた葉を見つけました。
こちらです。
かすれたような食害の後です。
アップにしてみます。
天気が悪くてもビニールハウスの中では農作業ができます。
雨で露地トマトの誘引ができないのでハウスのミニトマトの誘引を行います。
そろそろ農薬散布も行わなくてはいけないのでハウストマトの誘引も大切です。
トマトの生長も盛んになってきているので最近誘引したところもかなり混んできました。
こちらがそのミニトマトです。
脇芽が通路に出てきています。主枝の先端も垂れ下がってきています。
農薬散布でホースを引っ張っていくと茎を折る可能性があります。せっかくここまで生育してがっかりするのは嫌なので、先にまたこちらの畝のトマトを誘引します。
露地ミニトマトの誘引作業が忙しくなっています。
道路端の畑なので車がよく通ります。通行している方がよくちらちら畑を見ていきます。私がそんなに良い男かと・・・、思うことはありませんが、そんなに露地トマトに興味があるのか不思議に思っていました。
昨日近所のおじさん(農家)が来て私に、
「このトマトはずいぶんよく育っているいるけど、肥(こえ)はたくさん入れているのか?」と聞きます。
別に肥の量は定量どおりです。その後は液肥でです。すべて化成肥料です。
「こんなに生育がよくなるのは、品種なのか、マルチのせいか?」
段々核心をついてきます。普通の農家は肥料の問題だけで答えは終わりですが、さすが小坂の百姓は疑問を持つところが深いところにあります。
話を聞いていて、そんなに私の露地トマトの生育が良いのか疑問に思ってきました。
こちらが私の露地トマト園の現状です。
品種は「ピュアエンジェル」です。白黒マルチを張ってあります。
雑然としていますが、一応整枝しています。実もついています。
日本平動物園でローラースライダーが再開されました。日本一長い(今はどうだか知りません)といわれているローラースライダーです。ユウチュウブでも動画が見られます。
私のかわいい甥と姪にそのことを話したら、「乗りたい!」と行く気満々です。
私には異存ありません。ただ、ローラースライダーで遊ばせることが目的ではありません。体力作りです!。これが肝心。
世間では肥満の子供が増えているといわれていますが、私の考えではそれは親の無精の証です。体を使うことができない無精者の子供がそうなります。(病気は別)。理由は、子供と同じくらい親が体を使うからです。
ローラースライダーで遊ぶためには、210mの山道を登らなくてはなりません。これを上は7歳、下が4歳の子供にやらせます。
4歳の亮太ががんばって登ります。8回もローダースライダーで遊びましたが、2回だけチェアーを使いました。6回は210mの山道を登りました。よく頑張りました。遺伝子の存在を感じます。
久しぶりに私のかわいい甥と姪3人が来ました。
お祭りの次の日は、ローラースライダーの修復がなった日本平動物園へ行きます。
入場して園内マップをとると先ずどのように見学するか計画を立てます。ただ動物を見るだけでは勉強になりません。日本平動物園は来場者の為にいろいろなイベントを催してくれています。動物のエサやり、小動物の触れ合いコーナー、ポニーの乗馬体験など、時間によってそのイベントが行われています。
そのため事前に計画を立てていないとうまく回れません。そのためにベンチに座って本日の見学順路の計画を簡単ですが立てます。
3人の希望は、ローラースライダーです。というかとりあえずそれだけです。ポニーの乗馬体験も行いたいらしいのですが、午前中はローラースライダーです。動物園に来てローラースライダーというと申し訳ないのですが、もちろん動物も見ます。
6月最初の土曜日は私の住む小坂の夏祭りです。
近隣地域よりも早く行われます。昔の農事歴から見ますと田植えの終了後です。
私のかわいい甥と姪、佑太・花奈子・亮太が来ました。トマトの誘引作業中にかわいい声で「オイチャン」と抱き着いてきます。こうなると弱いもので、着色した食べごろのトマトを振舞います。3人とも食べごろのトマトを探して食べています。
「美味しい!」という声を聞きながら、私も今季初めてトマトを試食します。味はまあまあです。もう少し置いておきたかったですが、これからが本番です。
トマトの誘引作業が残っているので、トマトを食べた3人にしばらく他に行っていてもらい仕事を行います。切のよいところで仕事を止めて、3人の面倒を見ます。
お祭りに行くまでおとなしくしていてくれればよいのですが、元気の良い3人は公園に行きたいとせがみます。歩いて1kmのところにある私の露地トマト栽培園地前の公園へ連れていきます。
花奈子ちゃんと同じくらいの背丈に生長したピュアエンジェルミニトマトです。
この園地の向えにある公園でしばらく遊びます。(私は大変くたびれた・・・・)
祭り会場は公園のすぐそばですが、夕食をとるために家に帰ります。1kmの道をまたてくてく歩いていきます。
トマトの誘引が大忙しです。なんだか忙しいばっかりで情けなくなってきます。
昔帝国海軍では「月月火水木金金」と言って歌にもなりましたが、アメとの戦力格差を訓練で補おうと休日なしで戦技向上に励んだようです。別に私はアメと戦うつもりはありませんが・・・・・、その前に疲労と戦っております。
トマトの多枝管理法の欠点の一つは、茎を誘引するときに目移りしてどの枝も生かそうとしてしまうことです。これは後の作業性を考慮してきっぱり枝を除去する判断が必要になります。これは作業しているうちにできるようになっていきます。
私も最初は貧乏性よろしくできるだけ多くの枝を残そうとして、精神が疲労してしまいます。
除去してよい枝と悪い枝はもち論あります。主枝になる枝は最後まで残しますが、その枝に限って折れることはままあります。
そういう時にどうするか。
完全に切れていると修復はかなり難しい(というかほとんど無理)ですが、このくらいでは何とか治ります。トマトの自己修復能力はかなり高いです。そして、もしこの部分が接着しなかった場合は、折れた部分よりわずか上方(トマトの茎で見るとせれたところより下)に見える脇芽を頂芽として誘引します。
自然は伊達に茎をはやしているわけではないのです。植物体が損傷を受けても、被害を局限して全体に影響がないようにします。海軍用語でいえば、ダメージコントロール能力が高いといえます。
今日は天気が悪いのでハウスのミニトマトの誘引を始めます。
前回誘引してから10日位しかたっていませんがジャングルです。
その写真はまた紹介しますが、誘引してみると赤い実が見えました。
これからだんだん色ついてきます。
近くで見てみます。
ようやく2畝のマルチ張りがおわり、最後のトマトの定植ができます。
こちらがマルチを張った畝です。植穴の位置を決めていきます。
ようやく気が楽になります。もう少し・・・・の辛抱。
露地栽培トマトの最後の畝の支度をしております。
耕作をした後は、畝を平らにならすためにレーキをかけます。
こちらです。
上の方から下の方へレーキをかけています。
下の方は耕作した後で、私が歩いた後ででこぼこしています。
大きな土塊や石が残っているので、土塊を砕き石を出します。
もう最初に定植した露地畑のトマトより1か月が経過しました。
いまだトマトの定植場所を作っています・・・。もちろん時期のいろいろな作業があるので耕作ばかり行っているわけではありませんが、ここまで来ると新記録です。
4月の長雨により計画が狂い始めたのが運の尽きでもあります。それでもトマトの定植時期とすれば遅くはありません。(苗は大きくなっていますが)
こちらは耕作している畝です。
元肥に硫安と塩カを散布しました。白く見える粒が硫安です。
これを耕して混ぜ込みます。
支柱は立てましたがこれでは未完成です。
トマトを誘引する誘引線を張らないと実用にはなりません。
支柱に誘引線を張って誘引柵と呼びます。(私は)
以前の経験と近年多発する異常気象を考慮に入れて、誘引柵は念入りに設計しました。
風の当たる方には鉄管を組んで支柱を固定しました。誘引線も以前はスズランテープ(ビニールひも)を利用しましたが、今回はジュート製のバインダー紐です。下から上まで6条はります。
こちらが作業終了した畝です。
誘引線はしっかりと張っていきます。
バインダー紐を使用するので一巻結構重く肩が凝ってきます。(いくら若くても・・・・辛い)
ビニールでは滑るので風が強いとよくないと判断して、滑りにくく締まりやすいバインダー紐を選択しました。(ジュート製なので処分も楽です)
露地トマトの園地に液肥を潅注します。
まだ誘引ができていませんが、良い天気が続いているので潅水と共に肥料分を与えて生長を進めます。
こちらが園地の状態です。
今のところ欠損は3株です。根元害虫に食害されてその後風で引きちぎられたようです。
これまで農薬は散布していません。誘引したら薬散を行う予定です。
片方で植え付け用の畝を立てながら定植も行いながら、そして育苗もしながら露地トマト園地に支柱を立てます。同じような時期に定植したハウス内のトマトはすべて1回目の誘引作業を終了しました。
ハウスのミニトマトはハウスだけあって生育がよくもう少しで私の肩まで先端が伸びます。
露地の方もそろそろ誘引するための誘引柵を作らなくてはなりません。
そのために支柱を立てます。
数日前より準備をして支柱を立て始めました。
支柱は今年の2月から取り始めた笹竹です。よく乾燥しています。軽くなりました。
この支柱を立てていきますが、手前と最後には組んだ鉄管のテーブルに固定をします。暴風対策です。
鉄管を利用した訳は、重量があるので風に対して抵抗力があります。いくら上手に竹を組んでも暴風の前にあっては風の前のチリです。重さのみが風に耐えられます。(もちろんそれ以上の強さの風が吹いたら・・・・完全に破壊されますが)
気温も高くなってきました。高温を好む作物の生育は見違えるように早くなります。
こちらは先日播種したジャンボ落花生の生育の状態です。
温度が高くなると短期間で生育します。
毎日水はたっぷり与えます。
近くで見てみます。
ミニトマトの誘引作業がとりあえず終了しました。
ハウスには約800本しかトマトを植えていませんが、たくさんの枝を誘引しているので(多枝管理法とよんでいます)、誘引本数は植え付け株数の5~6倍です。普通のトマト管理法よりも多くの枝を誘引しています。
枝を見る限り密植に近いですが、密植ではありません。
トマトの葉をよく見ると、トマト自体多くの枝を出すことが自然であることがわかります。
トマトの葉は品種によって大小・多少の形の違いはありますが、大体こんな葉です。
ミカンやキュウリの葉と異なり小さな葉がいくつもついています。
これがトマトの枝が込み合って出ても密植害を出さない一つの理由です。
次から次へと作業が続きますが、百姓作業はこんなものです。
トマトが生長してきたのでそろそろ誘引作業を始めます。
畝間に雑草が生えています。こちらも除草剤をかけないと後大変です。
ミニトマトの方には、病気や害虫はついていません。
液肥をかけるために露地のミニトマト圃場に行きました。
灌注する液肥は、尿素・塩加・リン安を混合したものです。定植直後にも施用しましたが、生育を観察しながら随時与えていきます。
こちらが露地のミニトマトの様子です。
これまでに3株がダメになっています。根元を虫に食害された後に強風で引きちぎれてしまいました。
まあ、このくらいは想定内です。隣の株が大きくなれば隣の株の隙間もふさぎます。
近くで株を見てみます。
少し前の写真ですが、ジャンボ落花生の発芽は良好です。
多少・・・ミッキーに食べられましたが仕方がありません。
ジャンボ落果背の発芽の様子を紹介します。
根が伸びてから芽が出ます。この順番です。
発芽の仕方がそれぞれで面白い形をしています。
露地の畑の耕作続いています。
ハウスと一部の露地の畑にはトマトの定植は終了しましたが、ここの園地もトマトと露地メロン・ルッコラ・ロメインレタスを植えなくてはなりません。
盛土の方法が悪かったので畑の入り口付近に石の多い土が入りました。そこを念入りに耕作して堆肥を入れます。
こちらがその耕作行っているところです。
パッと見で石が多いです。
石にはじかれて鍬の刃が深く入りません。
苗場が空いたので、ジャンボ落花生の播種を行います。
こちらは購入したジャンボ落花生「おおまさり」です。
今年もおおまさりを栽培します。
購入種子なので一粒播きです。
モグラは菜園の嫌われ者です。
たしかに、畝は壊すし作物の根を切ってしまうことがありますが、私にとってはモグラも協力者です。
こちらはモグラの穴です。
畝を掘ったときに見つけました。土の中深い位置にありました。
昨日定植して液肥をかけて置いておきました。
今日は、日が強く気温も高くなりました。場合によっては潅水が必要かと思っていましたが、見てみるとびっくりです。
綺麗に整列しています。
しゃんとしています。
今日は曇りで気温も低く定植日和です。
日の光が強く気温の高い日は苗がしおれやすく、植痛みが心配されます。曇りの日が定植には最高です。
こちらの畑です。
曇りだけに写真が薄暗い・・・・。
定植は、植穴の位置に印をつけて、苗を並べて植えていきます。ハウスの方法と同じです。